老犬と最期まで一緒に過ごす~5つの知識となりやすい病気~

2026年05月31日

はじめに

大切な愛犬がシニア期に入り、接し方を変えたほうがいいのかな?と感じている飼い主さんへ。

この記事では犬の老化について最低限知っておきたい老犬の基本的な知識5つについてまとめました。老犬について基本的なことからしりたい。どんなことに気を付けてすごせばいいんだろう?と漠然と疑問に思っている飼い主さんの役に立てれば幸いです。

 

1. 老犬って何歳から?

はじめに―そもそも”老犬”と呼ばれるわんちゃんは何歳からなのでしょうか?人と違い犬種によって寿命も違いますし老化のスピードももちろん違いが出てきます。

一般的に老犬と呼ばれ始めるのはおおよそ”7〜8歳”と言われています。

犬種やタイプによっても年齢の幅が変わってきますので一概には言えませんが人間の60歳を高齢期と考えると、小型犬は9~11歳、中型犬は8~10歳、大型犬は7~8歳が老犬と考えて良いでしょう。

2. 老犬になると起こる心と体の変化

シニア期に入ると心と体にさまざまな変化が起こります。ヒトと同じでその変化の仕方やスピードは様々ですが一般的には次のような変化がみられることが多いです。

  • よく寝るようになる
  • ご飯の食べ方に変化が起きる
  • 運動や散歩を嫌がるようになる
  • 吠えたり、徘徊するようになったり、老犬特有の症状が出始める
  • 見た目に変化が現れる
  • 性格が変わる

これらの変化はどれもシニア期に入り体が思い通り動かせなくなったり、どこかに痛みが生じていたりといった体の変化や、様々なことを経験しいろんなことに対する興味が薄れてくる、心の変化が理由です。

いずれについてもあまりに変化が大きい場合は病気の可能性がありますが、老化による変化だと思われる場合はおじいちゃんおばあちゃんになってきたんだなと優しく見守ってあげて下さい。

3.シニア期になってきたわんちゃんに何をすればいい?

定期健診を受ける

定期健診には

・体の不調をいち早く発見すること。

・健康な時の状態を記録しておくことで体調が悪いときに小さな変化にも気づける。

という二つの目的があります。調子が悪くなったから動物病院に行くのではなくシニア期に差し掛かった健康なときにこそ健康診断に行くのが良いでしょう。

食事を改善する

年を取ると消化能力が低下します。シニア用のペットフードなど消化しやすく、かつ栄養価の高い食事に変えてあげましょう。

しかしいきなりすべてのごはんを変えてしまうと下痢をしてしまう子も少なくありません。少しずつ以前の食事と混ぜながら割合を変えてみて下さい。

日常生活を続けられるように工夫する

老犬んになるにつれて白内障などが原因で、五感が鈍くなってきます。そんな時あまりに急な階段だったり、出っ張ったものが近くにあったり、滑りやすい床だったりすると老犬がけがをしてしまう恐れがあります。老犬では小さな怪我が大きな病気につながることも少なくありません。

なるべく過ごしやすい環境になるよう工夫をしてあげてください。

その他にも、若かったころに比べて変化した部分を見つめてあげることでどんな部分で補助や介助が必要なのか見定めてあげる事が重要です。だれよりもよく愛犬を診てきた飼い主さんだからこそ気づける変化があります。よく見て小さな変化にも気づいてあげられると良いでしょう。

4. トイレについて気にかけてあげる

若いときはきちんとできていたトイレもシニア期に入り、思いに反して漏れてしまったりトイレの場所を忘れてしまう子は少なくありません。おむつにかえてあげたりと、工夫をしてあげてください。

5.運動について

シニア期に入るとあんなに大好きだった散歩を嫌がるようになる子が少なくありません。しかし体を全く動かさない生活が続くとどんどん筋肉は衰えてしまうばかりです。

老犬には無理のない運動をさせてあげるのが良いでしょう。散歩は無理でも体をやさしくマッサージしてあげたり、激しく動かないゲームをしてみたり。適度な運動をさせるための工夫をしてあげましょう。

老犬がなりやすい5つの病気

たとえ外見上元気そうに見えても、犬の体は人間と同様に年を重ねるごとに徐々に衰えていきます。老化による犬の微妙な健康状態の変化や行動の違和感を見逃さないことが大切です。

この記事では、老犬に多い病気や症状、そしてその対処法について紹介します。

特にシニア犬を飼っている方で、愛犬の挙動に気になる点があれば、この情報を参考にしてみてくださいね。

1.悪性腫瘍

悪性腫瘍は、一般にがんと呼ばれる病気です。腫瘍には良性と悪性のものがあり、悪性腫瘍はがんとよばれます。年を取った犬ががんを発症する確率は若い犬よりも高く、10歳を超える犬の約半数ががんになると言われています。悪性腫瘍が引き起こす主な症状には、消化器の問題、痛み、栄養失調による衰弱などがあります。

がんの原因は完全には明らかにされていませんが、遺伝的要素やホルモンの影響が関係しているとされています。

2.腎不全

犬の腎臓は人間と同様に、体内の老廃物を尿として排出する機能を持っています。この機能が低下すると、体内に老廃物が蓄積し、多飲多尿や食欲不振などの症状を引き起こし、腎機能が低下します。放置すると、腎不全は悪化していきます。

腎臓の機能は年齢とともに衰えるため、高齢の犬が腎不全になることは珍しくありません。一度低下した機能は回復しないため、腎不全は死亡率が高い病気です。

3.心臓病

心臓病にはいくつかの種類があり、犬に最も多いのは弁膜症、特に僧帽弁閉鎖不全症です。症状が目立たないため、飼い主が気づかないうちに病気が進行することがよくあります。

健診時には必ず聴診が行われ、心雑音が発見されることがあります。心臓のレントゲン検査や超音波検査によって正確な診断が下されることもあります。年を取った犬は定期的な健診と検査を受けることが推奨されます。

4.糖尿病

犬の糖尿病は人間のそれとほぼ同じ症状を示します。病状が進行すると、白内障や腎不全、クッシング症候群などの深刻な合併症を引き起こす可能性があります。

犬が糖尿病になる原因は明らかではありませんが、先天的な要因が多いとされています。しかし、肥満などの生活習慣が発症に大きく関与しているため、注意が必要です。

5.認知症

犬の認知症は、老化や脳梗塞、脳出血、栄養障害などによって脳神経細胞や自律神経がうまく機能しなくなることで起こる脳の病気です。

年齢を重ねたわんちゃんに起こりやすい病気ですが確実な治療法はまだ見つかっていません。近年犬の寿命が延びて高齢化が進んだことで、認知症の犬も増えてきています。

主な症状には夜泣き、昼間の過度な睡眠にもかかわらず夜間の徘徊、トイレでの失敗があります。症状を改善するためには、部屋の環境を整える、積極的に運動する、日光浴を取る、マッサージやその他のスキンシップを行うなどの対策が有効です。

治療法は存在しませんが、早期発見により病気の進行を遅らせ、症状の改善が期待できます。

病気になりやすい犬種は?

愛犬の犬種がかかりやすい病気を知っておくことで、リスクを事前に予期でき日々の健康管理に役立てることができます。ここでは犬種によって発症リスクが高い病気をいくつか紹介します。

トイ・プードル、チワワ、ポメラニアンなどの小型犬は、僧帽弁閉鎖不全症になりやすいといわれています。僧帽弁閉鎖不全症は初期症状がなく、気づくのが難しい病気です。健康診断の際に心雑音があると診断されたら、早めに精密検査をしてもらいましょう。

ゴールデン・レトリーバーはシニア期にがんを発症しやすい犬種です。定期的に健康診断を受けることで、がんの早期発見や治療開始ができます。

柴犬が発症しやすい病気は、認知症です。認知症になる前に、生活習慣や環境を整えることで、愛犬の生活の質を向上させることもできます。

またダックスフントは尿酸尿石症のリスクが高いといわれています。血液検査などの結果に特に注意するようにしましょう。

歯周病や白内障、皮膚病など、犬の年齢や犬種に関係なくかかりやすい病気もありますが、愛犬の犬種がかかりやすい病気を知っておくことで、日々の健康管理に役立てることができます。

病気に早期に気づいてあげるために

上に挙げた老犬がかかりやすい病気の多くは、初期症状が少なく、外から見ただけでは気づくのが難しいという特徴があります。

食欲がない、元気がない、水をよく飲む、動きたがらない、ふらつく、口臭が強くなる、よだれが多いなど、老化に伴う症状には実はこれらの病気が原因である場合も少なくありません。

愛犬が年を取り、一人で寝ている時間を好むようになると飼い主とのコミュニケーションも減ってしまいがちです。老犬は立ち上がる時や歩く時にふらつきが見られると、あっという間に寝たきりになってしまうことがあります。

高齢だからと自己判断するのではなく、小さな変化も病気のサインかもしれないという意識をもっていることで、老犬になっても健康でいられるようにしてあげましょう。またできる限り愛犬に無理をさせない範囲でスキンシップを取り、変化に気づいてあげられるようにしましょう。

まとめ

この記事では老犬と最期まで一緒に過ごすために覚えとくべきこととかかりやすい病気5選を紹介しました。いずれの病気についても早期発見、早期治療が最も大切です。定期的な健康診断や普段からのスキンシップを通して愛犬の健康によく気を配ることが大切だといえます。

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スマイルフラワーでの取り組み

個別対応

老犬一頭一頭の健康状態や嗜好に合わせた食事を提供しています。食べやすい形状や温度、トッピングの工夫を行い、少しでも食欲が戻るようにしています。

医療サポート

スマイルフラワーでは、獣医師による定期的な健康チェックを行っています。食欲不振の原因が病気によるものである場合、早期に発見し適切な治療を行います。

リラックスできる環境の提供

老犬がリラックスして食事を摂れるよう、静かで安心できる環境を整えています。ストレスを軽減するための工夫を行い、食欲が回復しやすい状態を保っています。

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