2026年04月22日
シニア犬・老犬だからといって日々の散歩や運動を止めてしまうと、立てなくなったり、歩けなくなったりなど老化を早める原因にもなります。体調、足腰、関節などの様子を観察しながら、程よい散歩をすることも老犬にとっては良い運動になります。ここでは、シニア犬・老犬に適した運動方法と注意点について詳しくご紹介します。

元気なシニア犬・老犬の適度な運動
散歩に行くのを嫌がったり、大好きなおもちゃに見向きもしなくなったりすることがあります。「疲れやすいのだから、散歩はやめたほうがよいのでは?」と考える飼い主さんもいるかもしれません。しかし、たとえ足腰が弱っても、日々の運動や散歩をやめてしまうと、関節や靭帯、筋肉が硬くなったり、体重増加や血行不良になったりなど、老化を早めるさまざまな症状につながります。
散歩・運動をさせる際に気をつけたいこと
体調が悪い、疲れているなと感じたら、散歩を休みにするか、時間を短めにしましょう。足腰が弱ってきたなと感じたら、階段やじゃり道などを避け、歩きやすい散歩コースを選びます。若いころと同じ距離やコースの散歩は、老犬にとっては身体に負担がかかる場合があります。愛犬の体調をみながら距離を短めにしたり、途中で休憩したりして調整しましょう。急な運動は心臓や関節の負担になるため、関節を軽く曲げ伸ばしするストレッチをしたり、室内でリードをつけて歩かせたりして身体をほぐしてからお散歩に行くようにします。
散歩や運動時の気温と時間帯
夏場などの気温の高い時間のアスファルトは、とても高温になっています。犬の平熱は人間よりも高いため、気温の高い時間帯に散歩に行くと熱中症や熱射病にかかりやすくなります。散歩に行く時間帯の目安としては、手のひらを地面にあてて冷たいと感じる時間帯が良いでしょう。地面が暖かいと感じる場合は、朝であればもう少し早い時間に、夕方でしたらもう少し遅い時間にずらして連れて行くようにしましょう。太陽の光に当たると体内で分泌される「メラトニン」というホルモンが増加し、分泌量が増えると14~17時間後には眠くなると言われています。そのため朝散歩が良いとされています。シニア犬・老犬は体力も衰えてきているので、お散歩の時間帯には注意しましょう。
散歩の途中で日光浴
以前より歩く距離を短くし、犬のペースに合わせてゆっくりと歩くように心がけます。途中、公園などで一休みしながら、自然や人々とふれあうのもよいでしょう。ドッグランに車で連れて行き、いきなり放すなど、急激に運動をさせるのはやめましょう。自力歩行が困難な犬であれば、天気の良い日には抱っこしてお散歩やお庭で日光浴させてあげましょう。公園までカートなどを使って連れて行き、芝生や土の上を歩行補助ハーネスを使用して立たせたり、少し歩かせるだけでもよい運動になります。外の空気や環境が変わることによって、脳の刺激にもなり体内リズムの改善にもつながります。
お散歩のときの持ち物
足を通すタイプの歩行補助ハーネスがない場合は、大きめのタオルで歩行を補助してあげるのも良いでしょう。愛犬の身体にあわせて肢、しっぽ、排泄部分に穴をあけて身体を通せば歩行補助にもなります。急にふらついたりした時や、歩くのを嫌がったりした場合には身体を包み込んで抱っこするのにも重宝します。また、シニア犬・老犬になると体温調整が難しくなり喉が渇きやすくなってきます。特に夏場の水分補給は欠かさないようにしましょう。お散歩中にお水を飲ませるのに、携帯用の給水ボトルなどを持参すると良いでしょう。お散歩時のマナーとして排泄した場所にお水をかけるのにも使えます。冬場は寒がることも多くなるため、防寒のために服を着せるのも忘れないようにしましょう。
老犬に必要な散歩量と注意点
犬も人と同じように老化に伴って身体能力が低下するので、散歩に行きたがらない、散歩に行ってもすぐに立ち止まるなど、運動が億劫になることもあります。しかし、愛犬の健康のためにも散歩は極力連れて行ってあげたいですよね。老犬の負担にならない散歩量とはどのくらいなのでしょうか?
老犬にも散歩が必要な理由
歳をとった愛犬が散歩をしぶっても、できるだけ連れ出してあげるほうが心身の健康を保てるといわれています。散歩は足腰の衰えを防ぐだけでなく、適度な運動になり肥満や糖尿病の予防にもつながります。また、飼い主との大切なコミュニケーション時間でもあるので、愛犬の様子を見ながら少しずつでも散歩を取り入れるようにしましょう。ペットカートや補助ハーネスを利用して外に連れ出すだけでも、ワンちゃんのストレス解消や認知症予防への効果が期待できます。
老犬に適切な散歩量とは?
疲れやすい老犬には30分や1時間の散歩は少々長すぎます。途中で歩けなくなったり、散歩を嫌がるようになったりしてしまう可能性があるため、1回10分を目安に、1日2~3回に分けて散歩に行くのがおすすめです。何度も散歩へ連れ出せない場合は、長い散歩の途中で抱っこやカートに乗せるなどの工夫をすると良いでしょう。また、30分以上の散歩が平気な老犬でも、坂道がなく歩きやすいコースを用意してあげると足腰に負担がかからず楽しく散歩ができるはずです。
老犬の散歩で気をつけたいポイント
ウォーミングアップをきちんと行う
普段あまり運動をしていない老犬が急に運動をすると、心臓や身体に負担をかけてしまうため、関節のマッサージや屈伸運動などのウォーミングアップを行ってから散歩に行くと良いでしょう。また、心臓の負担を軽減させるには、室内や庭で少し歩かせてから散歩に行くのも効果的です。
時間帯や気温に配慮する
老犬になると体温調節機能が衰えてくるため、夏は涼しい早朝や夜、冬は日が出ている昼間など、負担が少ない気温の時間帯を選んで散歩へ行きましょう。水分補給や防寒着などで体温調節を手伝ってあげることも大切です。
体調の変化に気を配る
老犬は体調の変化が激しく、昨日は元気だったのに今日は歩くのがつらそうといったこともあります。体調があまりよくなさそうな日は無理に連れて行かない、散歩時間を短くする、緩やかなコースを選ぶなどして犬のペースに合わせてあげることがおすすめです。抱っこやカートに乗せて少し連れ出すだけでも、ストレス解消やいい気分転換になります。
首輪からハーネスに変更する
転倒が増えてきた老犬は、倒れたときの首の負担を減らすために首輪からハーネスに変更しましょう。犬の身体をしっかり支えるようなタイプのハーネスを選ぶと転倒から起こすときのサポートにもなります。初めてハーネスをつける場合は身体にきちんとフィットしているか確認し、歩いても違和感がないか室内や庭で練習をしてから散歩へ行きましょう。
老犬の散歩での困りごと!こんなケースはどうする?
散歩に行きたがらない
老犬が散歩に行きたがらない原因は主に2つ、足腰の痛みや病気などの身体の不調か、好奇心の低下といった精神的な不調が考えられます。今まで散歩が好きだったのに急に行きたがらなくなったなら、体調に変化がないか注意深く観察しましょう。単純に意欲がわかないようなら、おやつで外へ誘い出し、外気に触れさせるところから始めます。一方、何かしらの病気のサインが見られた場合や意欲低下が長く続くようなら動物病院へ連れて行きましょう。
散歩中に立ち止まる
立ち止まることが多い場合は、足裏のケガや関節の痛みがあるケースも考えられます。様子を見て、異常がなければリードを軽く引っ張って合図する、おやつで誘導するなどして散歩を続けましょう。それでも嫌がる場合は、抱っこをしてもOKです。いつも散歩の途中で立ち止まるようなら、最初からカートに乗せて散歩へ行き、途中で何度か歩かせてみるという手もあります。
歩き方が変わった
愛犬の歩き方が今までと違う場合は病気のサインかもしれません。例えば、腰を丸めて歩くなら椎間板ヘルニア、腰を左右に振りながら歩くなら股関節形成不全、腰を上下させて歩くなら後ろ足に何らかの病気を患っている可能性があります。歩き方に違和感がある場合は動物病院へ連れて行きましょう。早い段階でしっかり治療すれば、それだけ愛犬の負担も軽減できるはずです。
まとめ
犬もシニアになると人間同様に運動能力が低下するため散歩を億劫に感じるものです。しかし運動をしなくなれば、足腰や体力が弱まり、糖尿病や認知症のリスクが高まります。健康のためには老犬でも1回10分程度を目安に、1日2~3回散歩へ連れていくのがおすすめです。数回に分けるのが難しいようなら、途中で抱っこやカートに乗せるのもいいでしょう。また、老犬と散歩へ行くときは、急な運動で負担がかからないようにウォーミングアップをする、夏は涼しく、冬は温かい時間帯に出かけるなど愛犬が気持ちよく散歩できる工夫をするのが大切です。それでも散歩に行きたがらない場合や、途中で立ち止まってしまう場合は、体調や歩き方の変化に気を配り、異変があれば動物病院で相談しましょう。
愛犬の健康を守るために、適度な運動を取り入れて、毎日を楽しく過ごせるようサポートしてあげましょう。
高齢になると、どうしてお口のお悩みが増えるの?
犬は食後6〜8時間後には歯垢が付き始め、3〜5日で歯石に変わると言われています。2歳までの犬の約80%がお口の中に何らかの健康課題を抱えていると言われるように、歯みがきなどのケアを何もしていなければ、年齢とともに歯石がどんどん溜まり、口臭などの原因になります。高齢犬では活動量が減って水を飲む量も減りますし、代謝が悪くなって唾液の分泌量も低下することから歯垢がさらに付きやすくなり、若い頃には気にならなかったお口の健康課題が表面化してきます。

歯みがき以外にもある!自宅でできるお口のケア
お口の健康を守るためには、自宅での日頃のお口のケアが重要です。歯みがきができれば理想的ですが、歯みがき習慣がない高齢犬を慣らしていくためには根気と長い時間が必要となり、飼い主にもワンちゃんにも負担になることも。けれども、あきらめることはありません!歯みがき以外にも、自宅ですぐに始められるお口のケア方法があります。これをきっかけにして歯みがきができるように少しずつ慣らしていけるといいですね。
「噛ませる」「運動させる」「水を飲ませる」を生活習慣に
唾液には口の中の汚れを洗い流したり、細菌の増殖を抑えたりする働きがあります。噛んで遊ぶおもちゃやロープでの引っ張りっこなど、よく噛ませる遊びをしていれば歯の表面の歯垢を落としたり、噛んだ刺激で唾液の分泌を促進させることもできます。また、唾液を作り出すためには代謝を上げることが重要です。しっかり運動させることで代謝が上がって体の循環が良くなりますし、水をたっぷり飲むようになれば口に残った汚れが洗い流されます。「噛ませること」「運動させること」「水を飲ませること」を生活習慣として取り入れることが、お口のケアにもつながります。
オーラルケアグッズを有効に活用する
オーラルケアグッズを活用することで、今からでもお口の健康維持を始めましょう。しっかり噛ませて歯垢を落とす犬用歯みがきガムがオススメです。体のサイズに合わせたものを基本とし、素材違い、硬さ違い、シニア用などさまざまなタイプのものからワンちゃんにあったものを選びます。ガムを手で持って口の横から差し入れ、少しずつ送りながら、左右の歯でしっかりと噛ませましょう。噛むことで歯みがき効果のあるものを、いつものおやつやごほうびとして与えるのも良いでしょう。また、飲み水に入れることで香りによって口臭を抑える口臭ケアウォーターもあります。このように、歯みがきガムだけでなく、最近ではワンちゃんのお口の健康を維持するためのさまざまなオーラルケアグッズが市販されているので、それらを有効に活用しましょう。
シニア犬の歯みがき練習は、焦らず楽しませながら!
時間はかかりますが、歯ブラシでのブラッシングを目指すことが理想です。口の周りをある程度触ることができれば、トレーニングしていくことで高齢犬でも歯みがき習慣をつけることはできます。かつて嫌な経験をして歯みがきが苦手になっているケースも多く、手を近づけただけで犬が顔を背けてしまうこともあるので、よいイメージに変えることを意識して慣らすことが重要です。
まずは鼻タッチから
手のひらにおやつのにおいや歯みがきジェルなどを付けて犬の顔の前に差し出し、手を動かさずに犬のほうから鼻を近づけてくるのを待ちます。鼻先が手のひらに触れた瞬間にごほうびを与え、「その手に触りたい」という感情を引き出します。
口の周りを触ることに慣らす
鼻タッチに慣れたら、手の角度を少しずつ変えて、1と同様にごほうびを使いながら口の周りを触ることに慣らします。両手の指を合わせて輪を作り、そこに鼻先を通したらごほうびをあげるなどゲーム感覚を取り入れながら、口の周りを触られることへの抵抗をなくしていきます。
口の中に指が入ることに慣らす
唇をめくったり、歯ぐきや歯に指でタッチしたりしながら、口の中に指が入ることに慣らしていきます。指にワンちゃんが好む味の『歯みがきジェル』をつけて舐めさせながらやると、口の中を触りやすくなります。歯ぐきや歯に触れるようになったら、指を少しずつ動かして、歯みがきに結びつく動作を加えていきます。
シートみがきに慣らす
歯に触ることの発展形で、『歯みがきシート』を巻いて指でのシートみがきの練習をします。シートみがきがスムーズにできるようになったら、歯ブラシにも挑戦してみましょう。指にはめる『指サック歯ブラシ』はシートみがきと動作がほとんど変わらないので、使いやすいアイテムです。二人で協力できる場合は、一人がワンちゃんに『歯みがきガム』を噛ませている間に、もう一人が反対側の歯をブラッシングします。こうすることで、歯みがき中の犬の気も紛れますし、ガムを噛んでの歯みがき効果も得られるので一石二鳥です。
動物病院での歯石除去と自宅のケアでお口の健康を守る!
すでに歯石がたくさん付いている場合には、動物病院での歯石除去が必要になります。ただし、歯石除去をしても何もケアをしなければまた歯石が付いてしまいますので、自宅でのお口のケアは欠かせません。ワンちゃんのお口の健康を維持していつまでも元気でいられるように、ここで紹介したいろいろな方法やグッズを組み合わせながら、できそうなことから取り組んでみてください。
まとめ
シニア犬・老犬のお口の健康を守るためには、毎日のケアが欠かせません。歯みがき習慣がない場合でも、まずは噛むことや運動、水を飲むことを生活習慣に取り入れ、オーラルケアグッズを活用してみましょう。少しずつ慣れさせながら、歯ブラシでのブラッシングを目指してトレーニングを進めていくことが大切です。動物病院でのプロのケアと自宅でのケアを組み合わせて、愛犬の健康を守りましょう。
老犬ホームスマイルフラワー大阪について

老犬ホームスマイルフラワーは千葉県千葉市と大阪府八尾市にある、動物病院連携の安心安全な老犬ホームです。充実のサービスを含む料金体系の元、ご家族に代わりに大切に愛犬をお預かりします。駐車場完備て電車でもアクセス可能。ぜひお困りの際はご相談ください。
また老犬ホームスマイルフラワーではペットホテルのサービスも行っております。ペットホテルでは基本的に犬種や持病の有無に関係なくどんな子でもお預かりしています。獣医師監修だからこそ安心してお預けいただけます。
お問い合わせはこちらから↓
https://osaka.roukenhome.com/contact/
手続きの流れはこちらから↓ご確認いただけます!
https://roukenhome.com/process/
スマイルフラワーでの取り組み

個別対応
老犬一頭一頭の健康状態や嗜好に合わせた食事を提供しています。食べやすい形状や温度、トッピングの工夫を行い、少しでも食欲が戻るようにしています。
医療サポート
スマイルフラワーでは、獣医師による定期的な健康チェックを行っています。食欲不振の原因が病気によるものである場合、早期に発見し適切な治療を行います。
リラックスできる環境の提供
老犬がリラックスして食事を摂れるよう、静かで安心できる環境を整えています。ストレスを軽減するための工夫を行い、食欲が回復しやすい状態を保っています。
見学のご案内
飼い主様に直接施設を見学していただき、スマイルフラワーの魅力を感じていただきたいと思っています。施設見学は随時受け付けておりますので、ぜひ一度お越しください。
保護犬活動について
老犬ホームスマイルフラワー大阪では、保護犬のお世話も行っております。
保護犬はNPO法人Link toのホームページ及びインスタグラムをご覧下さい。
※現状、一般の方からの保護犬の引き取りは行っておりませんので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

