2026年04月22日
老犬のストレス行動とは?
獣医療や動物用医薬品の進歩により犬の寿命が延びる一方で、生活習慣病、腫瘍疾患、痴呆が話題となり、老犬の問題行動も注目されています。老齢になると、夜鳴き、分離不安、排泄の失敗、破壊行動、恐怖症などの問題行動が増加します。これらの行動は、環境の変化や身体的な老化、病気による不安から引き起こされます。加齢に伴う変化は進むばかりで元に戻ることは少ないため、注意が必要です。
また、これらの問題行動には様々なストレスの原因が潜んでいます。日常の変化に寄り添い、少しでもストレスを減らすための方法を知っておくことが重要です。
お散歩の工夫
寒い日や場所を避け、短い時間での気分転換として抱っこして外に出るだけでも効果的です。歩くことが辛くない犬には、休憩を挟みながら適度な運動を促し、他の犬や人間との接触を通じて刺激を与えることも良いでしょう。
軽い運動や知育
室内でのアクティビティも効果的です。おやつを使ったゲームや知育おもちゃを利用して、体と頭に刺激を与えましょう。これにより、運動不足を防ぎ、心の健康も維持できます。
生活リズムの調整
日中に寝過ぎないようにし、夜は部屋を暗くして眠りやすい環境を整えます。夜鳴きや徘徊がひどい場合は、動物病院での相談をおすすめします。
分離不安の対処
老犬は分離不安を感じやすくなります。飼い主の不在や環境の変化に対する不安を和らげるため、日常的なトレーニングを続け、適切な対応を心がけましょう。
寝たきり犬のケア
寝たきりの犬にも適切な介護を行い、QOLを高く保つことが重要です。高反発・低反発のマットを使い分けたり、リハビリ施設を利用するなど、個々の犬に合わせたケアを行いましょう。
介護疲れの軽減
介護疲れを防ぐためには、相談先を見つけることが大切です。動物病院や老犬ホーム、犬の介護士などのサポートを受けながら、無理なく介護を続けましょう。
老犬がストレスを感じる原因
老犬がストレスを感じる主な原因は以下の通りです。
無気力症
強いストレスがかかると動く気力が減退し、無感情になることがあります。声をかけても反応しない場合は、注意が必要です。
皮膚炎
免疫力の低下とストレスが相まって、皮膚炎になることがあります。体をかく、舐めるなどの行動が見られる場合は、対策を講じましょう。
持病の悪化
大きなストレスがかかると、腎臓病や心臓病などの持病が急激に悪化することがあります。急な気温の変化や生活スタイルの変化に注意が必要です。
ストレスを溜めにくくするためにできること
積極的に刺激を与える
外に連れ出して匂いを嗅がせるだけでもリフレッシュになります。適度な変化を与えることで、活力を取り戻させましょう。
床材の工夫
滑らない床材を使用し、老犬が転倒しないようにしましょう。
トイレや水飲み場の配置
いつでもトイレや水飲みができる環境を整えることが重要です。
歯周病予防
歯の健康をチェックし、歯周病を予防することで、大きなストレスを軽減できます。
まとめ
老犬のストレスケアは、愛犬が穏やかに過ごせるようにするための大切なケアです。日常生活の工夫や適切な介護を通じて、犬のストレスを軽減し、QOLを高く保つことが重要です。飼い主として、愛犬のサインを見逃さず、適切なケアを行うことで、愛犬との絆を深め、心穏やかに過ごせるようにしましょう。
ターミナルケア(終末期医療)とは
ターミナルケア(終末期医療)は、治すことができない病気の患者が、毎日の生活を少しでも穏やかに過ごせるように、身体的な痛みや辛さを和らげ、精神的な不安を取り除くことを目的としたケアです。動物医療でも「緩和ケア」や「ターミナルケア」という言葉を区別して使うことは少ないですが、できるだけ穏やかに日常生活を送れるようにサポートする点は同じです。

どうぶつのQOLとは
QOL(クオリティー・オブ・ライフ)とは「生活の質」を指し、病気による痛みや苦痛をできるだけ取り除き、残された時間をその子らしい充実した生活を送れるようにすることを目的とします。ターミナルケアにおいても、犬や猫が最後まで穏やかに過ごせるよう手助けすることが重要です。
ターミナルケアという選択をするとき
ターミナルケアを始めるタイミングは様々です。治すことが難しい病気にかかったとき、高齢で積極的な治療に耐えられないと判断されたときなどです。ターミナルケアは愛するペットとの残された日々を充実した穏やかなものにするためのケアです。
ターミナルケアは住み慣れた自宅で行うことが一般的です。痛みや苦痛を緩和する治療行為は動物病院のサポートのもと行います。介護する家族の負担を軽減するために、動物病院とよくコミュニケーションを取りながら進めることが重要です。
犬の緩和ケアについて
緩和ケアは、治療不可能な状態の犬を快適にし、生活の質(QOL)を向上させることに重点を置いた獣医療です。緩和ケアの対象にはがん、慢性腎臓病、関節炎、糖尿病、心疾患などが含まれます。これらの病気が進行する中で、痛みや症状を管理し、生活の質を高く保つことが目的です。
疼痛管理
疼痛管理は緩和ケアの最も重要な要素です。鎮痛薬や麻薬を使用して痛みを取り除きます。犬は痛みを訴えにくいため、歩行や動きの変化など、痛みの兆候を見逃さないことが大切です。
快適な環境の維持
犬が快適に過ごせるように、清潔で快適な寝床を保ち、必要なものに簡単にアクセスできるようにします。階段を上り下りしないようにするなど、生活環境の工夫が必要です。
食事管理
病気の末期には食欲が減退することが多いため、犬の好物を与え、食べやすい形状にするなどの工夫が必要です。獣医師と相談しながら適切な食事管理を行います。
お手入れ
毎日のグルーミングも重要です。床ずれや感染症を防ぐために、体を清潔に保ちます。定期的なブラッシングや、必要に応じた体の清掃を行います。
犬の最期を迎えるサイン
食事をしなくなる
最期が近づくと、飲み込む力が衰え、食欲が落ちます。無理に食べさせず、食べられるものを与えるようにします。
寝ている時間が長くなる
最期が近づくと、老犬は寝ている時間が長くなります。起こさずに静かに見守ることが大切です。
嘔吐や下痢が起こる
消化能力が低下するため、嘔吐や下痢が頻繁に起こります。消化に良い食事を与え、必要に応じて動物病院を受診します。
呼吸が不規則になる
呼吸が浅くなったり、不規則になることがあります。最期の時には「チェーンストークス呼吸」が見られることがあります。
痙攣が起こる
脳腫瘍や肝臓、腎臓の疾患による痙攣が見られることがあります。繰り返しの痙攣は体力を奪うため、動物病院を受診します。
最期を迎えつつある愛犬に飼い主ができること
介護・看護など体のケアをする
老犬のQOLの維持につながる介護や看護を行います。固形食が食べられない場合には、流動食を与え、床ずれ防止のクッションを使用し、体を清潔に保ちます。
看取る場を決める
家で看取るか病院で看取るかを決め、愛犬が快適に過ごせる環境を整えます。必要な用品をあらかじめ用意しておくことが大切です。
スキンシップや一緒に過ごす時間を十分に取る
飼い主とのスキンシップは、犬にとって安心感を与えます。優しい言葉をかけ、一緒に過ごす時間を大切にしましょう。
心の準備をする
犬とのお別れの日に備え、心の準備をしておくことが大切です。計画を立て、犬が最期まで快適に過ごせるようにしましょう。
まとめ
老犬の終末期ケアは、愛犬が穏やかに過ごせるようにするための大切なケアです。緩和ケアやターミナルケアを通じて、犬の痛みや不快感を軽減し、残された時間をできるだけ快適に過ごせるようにサポートします。飼い主としては、愛犬のサインを見逃さず、適切なケアを行うことが重要です。最期の日まで、愛犬との絆を大切にし、心穏やかに過ごせるよう心がけましょう。
老犬ホームスマイルフラワー大阪について

老犬ホームスマイルフラワーは千葉県千葉市と大阪府八尾市にある、動物病院連携の安心安全な老犬ホームです。充実のサービスを含む料金体系の元、ご家族に代わりに大切に愛犬をお預かりします。駐車場完備て電車でもアクセス可能。ぜひお困りの際はご相談ください。
また老犬ホームスマイルフラワーではペットホテルのサービスも行っております。ペットホテルでは基本的に犬種や持病の有無に関係なくどんな子でもお預かりしています。獣医師監修だからこそ安心してお預けいただけます。
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スマイルフラワーでの取り組み

個別対応
老犬一頭一頭の健康状態や嗜好に合わせた食事を提供しています。食べやすい形状や温度、トッピングの工夫を行い、少しでも食欲が戻るようにしています。
医療サポート
スマイルフラワーでは、獣医師による定期的な健康チェックを行っています。食欲不振の原因が病気によるものである場合、早期に発見し適切な治療を行います。
リラックスできる環境の提供
老犬がリラックスして食事を摂れるよう、静かで安心できる環境を整えています。ストレスを軽減するための工夫を行い、食欲が回復しやすい状態を保っています。
見学のご案内
飼い主様に直接施設を見学していただき、スマイルフラワーの魅力を感じていただきたいと思っています。施設見学は随時受け付けておりますので、ぜひ一度お越しください。
保護犬活動について
老犬ホームスマイルフラワー大阪では、保護犬のお世話も行っております。
保護犬はNPO法人Link toのホームページ及びインスタグラムをご覧下さい。
※現状、一般の方からの保護犬の引き取りは行っておりませんので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

