老犬の健康を守るためには?血液検査は年1回以上を推奨

2026年04月22日

犬の健康診断

人と違い会話のできない犬は体に不調が生じても、すぐに飼い主に伝えるすべがありません。そんなワンちゃんたちの不調にいち早く気づき最善の治療を施すために必要不可欠なのが健康診断です。この記事ではわんちゃんの健康診断について必要な費用や検査内容、飼い主さんに知っておいてほしい注意点などをまとめました。

健康診断は必要?

わんちゃんにとって健康診断はなぜ必要なのでしょうか。たくさんの理由がありますが特に大切なのは次の2つだといえます。

  • 1.病気にいち早く気づける

    犬には怪我や体の不調を隠す本能が備わっています。これは弱っていることが外敵にばれると襲われる可能性が高くなるからです。

    よって多少の負傷があったとしても飼い主さんに隠してしまい、行動に変化がみられた時にはすでに重篤な状態になってしまっていることが少なくありません。しかし定期的に健康診断を受けていれば、見た目では気づけなかった不調にいち早く気づくことができます。また獣医さんは主観ではなく数値をもとに体の状態を判断するため、隠していたとしても気付くことができます。病気をいち早く発見できればその分早く治療ができ、健康維持につながります。

    犬個人のデータが取れる

    動物病院と聞くと犬の体調が悪くなったときに行く場所だというイメージが強いです。しかし、それでは健康な状態のデータを知ることはできません。ヒトと同じように犬一頭一頭にも個人差があります。血糖値が他より高い子もいれば低い子もいるでしょう。普段から健康診断を受けていればそれを基準に判断できますが健康な時のデータが無ければその子の特性を考慮することができないため誤った判断をしかねません。そういった意味でも健康診断は必要であるといえます。

健康診断では何を診るの?

問診

普段のわんちゃんの様子を飼い主さんから聞きます。いつも食べているご飯の種類や飲んだことのある薬のこと、生活リズムなども重要な情報です。

 

一般検査

視診、聴診、触診などを行います。視診では体の表面の様子を確認し異常がないか調べます。

聴診では、聴診器で呼吸の音や心拍に異音がないか確認します。触診は、お腹に触ってしこりの有無などをチェックしたりします。他にも、臭いを嗅ぐことで膿のニオイや異臭を探します。

 

血液検査

採血をして血液の状態を調べます。血液の成分を分析することで臓器に問題がないかや炎症が起きていないかなどを数値として把握できます。血液検査は主に「全血球検査(CBC)」と「血液生化学検査」の2種類があります。

全血球検査(CBC)とは赤血球数や白血球数など血球を調べることで、貧血の有無や炎症が起きていないかを調べられます。

  • 血液生化学検査とは血液中の成分を分析し内臓の働きや栄養状態を把握するための検査です。

レントゲン・超音波検査などの画像検査

場合によってはレントゲン検査と超音波検査(エコー検査)が行われることもあります。これらの検査では共に画面に体内の映像を映し出し異常がないかを調べます。

動物病院によっては健康診断でCT検査をすることもあるでしょう。CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)とは、X線を利用して体の内部(断面)を画像化する検査です。画像処理を行うことにより、レントゲンより体の細かな情報を得ることが可能です。

 

尿検査・便検査

尿検査では腎臓や膀胱、前立腺が正常に機能しているかを知ることができます。また、糖尿病の発見にも役立ちます。

便検査では細菌バランス、寄生虫の有無、食べ物の消化状態が確認できます。

おおよその費用は?

費用は動物病院や検査をする項目によって異なります。

しかし日本獣医師会が平成27年度に調査した「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査及び飼育者意識調査」の調査結果によると、健康診断の料金の平均は14,021円で、大半の病院が7,500円~30,000円の範囲に含まれているためこれを目安にしても良いかと思います。

また健康断診の項目と値段は動物病院によって様々です。一般的に健康診断は病気の診察ではないため、保険適用外(全額自己負担)になります。

加入している保険内容に健診費用も該当するのか、健診費用や支払方法の確認を事前にしておくと安心して健診を受けることができるでしょう。

血液検査について

愛するペットの健康を守るためには、定期的な血液検査がとても重要です。血液検査は、病気の早期発見や健康状態の把握に欠かせない手段です。この記事では、血液検査で分かること、各項目の意味、検査結果の見方について詳しく説明します。

血液検査で分かること

血液検査は、以下のような病気や症状を見つけるのに役立ちます

・フィラリア(犬糸状虫症)

・腎不全

・糖尿病

・甲状腺の問題

・クッシング症候群

・ホルモン異常

・膵炎

・貧血

・脱水

・炎症

毎年春頃の予防接種の際に、愛犬や愛猫の血液検査も一緒に行うことをおすすめします。

血液検査の項目とその意味

高い場合に注意が必要な項目

  • GLU(グルコース):血糖値のことを指しており、高いと糖尿病の可能性があります。猫ちゃんの場合、ストレスで一時的に上がることもあります。

  • BUN(尿素窒素):腎臓の機能を示す指標高いと腎不全の疑いがあります。BUNだけが高い場合、心臓の問題があることもあります。

  • CREA(クレアチニン):腎臓の機能を示す指標です。高いと腎不全の可能性があります。

  • ALT(アラニントランスフェラーゼ)肝臓の健康を示します。高いと肝臓や胆道の問題が考えられます。

  • AST(アスパラギン酸トランスフェラーゼ)肝臓の健康を示します。高いと肝臓や筋肉の問題が考えられます。

  • ALKP(アルカリフォスファターゼ)肝臓や胆道の問題やクッシング症候群の可能性があります。

  • GGT(ガンマグルタミルトランスフェラーゼ)肝臓や胆道の問題を示します。

  • TCHO(総コレステロール):高いと甲状腺機能亢進症の可能性があります。

  • TG(中性脂肪):高いと甲状腺機能低下症の可能性があります。

低い場合に注意が必要な項目

  • TP(総蛋白)栄養状態や肝機能を示します。低いと栄養不足や肝臓の問題が考えられます。

  • ALB(アルブミン):こちらも肝臓の機能を示します。低いと肝臓の問題や栄養不足が考えられます。

  • RBC(赤血球数):低いと貧血の可能性があります。

  • HCT(ヘマトクリット):血液の濃度を示します。低いと貧血や出血が考えられます。

  • WBC(白血球数):低いと免疫不全やウイルス感染が考えられます。

  • PLT(血小板数):低いと血小板減少症や出血のリスクがあります。

高くても低くても注意が必要な項目

  • PCV(ヘマトクリット):高いと脱水の可能性があります。低いと貧血の可能性があります。

  • HGB(ヘモグロビン):高いと脱水の可能性があります。低いと貧血の可能性があります。

血液検査の結果の見方

血液検査の結果には「参考基準値」があります。これは健康な動物の95%が含まれる範囲です。基準値から外れても、必ずしも異常とは限りません。獣医師が問診や身体検査、症状と合わせて総合的に評価します。

年に1回の血液検査の推奨

若くて健康なペットでも、年に1回の血液検査が推奨されます。7〜8歳以上のシニアは年に2回が理想です。定期的にデータを蓄積することで、体調の変化や病気の予兆を早期に発見できます。また、フィラリア検査と同時に行うと、愛犬の負担も減ります。フィラリア検査は血液中のフィラリア幼虫を調べるためのもので、採血を行います。その際に少し多めに採血し、全身の健康チェックを行うことができるため、フィラリア検査と同時に血液検査を行うことをお勧めします。

持病がある場合の血液検査

治療中や持病がある場合でも、血液検査は治療効果の判定や症状のコントロールに役立ちます。投薬の効果を確認し、必要に応じて治療法を見直すために定期的な検査が必要です。

血液検査の費用と保険の適用

  • 血液検査の費用は動物病院によって異なりますが、一般的には5,000円から10,000円程度です。

  • ペット保険が適用される場合もあるので、事前に保険会社に確認すると安心です。

今回は、血液検査についてのお話でした。犬は人の5倍以上のスピードで年齢を重ねていきますので、年1回以上の健康診断を推奨しています。長く一緒に健康に暮らすためにもぜひ検討してみて下さい。

老犬ホームスマイルフラワー大阪について

老犬ホームスマイルフラワー

老犬ホームスマイルフラワーは千葉県千葉市と大阪府八尾市にある、動物病院連携の安心安全な老犬ホームです。充実のサービスを含む料金体系の元、ご家族に代わりに大切に愛犬をお預かりします。駐車場完備て電車でもアクセス可能。ぜひお困りの際はご相談ください。

https://osaka.roukenhome.com/

また老犬ホームスマイルフラワーではペットホテルのサービスも行っております。ペットホテルでは基本的に犬種や持病の有無に関係なくどんな子でもお預かりしています。獣医師監修だからこそ安心してお預けいただけます。
お問い合わせはこちらから↓
https://osaka.roukenhome.com/contact/

手続きの流れはこちらから↓ご確認いただけます!
https://roukenhome.com/process/

スマイルフラワーでの取り組み

個別対応

老犬一頭一頭の健康状態や嗜好に合わせた食事を提供しています。食べやすい形状や温度、トッピングの工夫を行い、少しでも食欲が戻るようにしています。

医療サポート

スマイルフラワーでは、獣医師による定期的な健康チェックを行っています。食欲不振の原因が病気によるものである場合、早期に発見し適切な治療を行います。

リラックスできる環境の提供

老犬がリラックスして食事を摂れるよう、静かで安心できる環境を整えています。ストレスを軽減するための工夫を行い、食欲が回復しやすい状態を保っています。

見学のご案内

飼い主様に直接施設を見学していただき、スマイルフラワーの魅力を感じていただきたいと思っています。施設見学は随時受け付けておりますので、ぜひ一度お越しください。

保護犬活動について

老犬ホームスマイルフラワー大阪では、保護犬のお世話も行っております。

保護犬はNPO法人Link toのホームページ及びインスタグラムをご覧下さい。

※現状、一般の方からの保護犬の引き取りは行っておりませんので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。